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北海道大学大学院経済学研究院/経済学院/経済学部

卒業生からのメッセージ

経済学部の卒業生たちは,幅広い分野で活躍しています。

自動車や家電などの製造業,銀行や保険などの金融業,運輸や流通などのサービス業といった民間企業はもちろんのこと,国家公務員や地方公務員,あるいは,税理士や公認会計士などの会計プロフェッショナル,さらには新聞記者やアナウンサーにいたるまで,あらゆる場面で社会に貢献しているのです。また,海外で活躍する人たちも珍しくはありません。

経済や経営,会計などの専門知識ばかりでなく,経済学部で築いた人間関係や,経済学部で過ごした時間が,今日の彼らを支えているのです。

岡本 藍さん

(2007年卒業,名古屋テレビ放送 報道局ニュース情報センター)

岡本さんイメージテレビ局でのアルバイト,友達との飲み会,車での旅行・・・大学時代は終始せわしなく動き回り,笑いまくっていた自分ばかりが思い浮かぶ。特に卒業旅行で,車で本州を縦断したことは大学時代にしかできなかったことだろうと今でも部屋の写真を見返しながら思い返す。経済学部の魅力はずばり,自分の裁量による時間が多いこと。皆がその時間を自分の判断でそれぞれにすごすためか,非常に自分の意志を持って行動する人が多く,ある意味でとっても自由人である。

このことは卒業生の進路をみても明らかで,経済関係の仕事につく人から,私のようなマスコミ関係,メーカーetc…福祉に興味をもって資格を取る人など,その幅広さは各々が色々なものをみて,経験する自分の時間を持ったからこそで,経済学部生の特長の一つだと思う。勉強の話でいうと,私はマーケティングを専攻していたのだが,ゼミの場では常に,モノが売れるメカニズムについて,自分なりの「視点」を持った上で,「論理的」に,「なぜ」を考え,それを誰もが納得できるように「説明」することを徹底的に練習したと思う。これは今の仕事にも通じるものがある。

私の仕事は事件事故の現場取材とそれを原稿や編集などを経て放送にのせる,報道記者というもの。1秒に何万人という方に情報を届けるこの仕事では誰にでも事件がわかるように簡潔に説明することが求められる。それと同時にテレビは映像とナレーションがどんどん流れていくため,なぜ事件は起きたのか,被害にあわないために何ができるのか・・伝えたいことの視点をぶれずにもたないと人の心には残らない。事件は人の欲望や感情の中で起きるものだから,必ずしも論理的に説明はできないが,それでも母校から離れた名古屋のテレビ局の中で,たまにゼミ時代に買った本を読み返したりして,今も勉強の日々だ。

後悔なくあれだけ忙しく学び,遊んだ経済学部での「自分の時間」が今の自分を創り,影響を与えてくれていることは間違いがなく,あの時があったから今があの時以上に充実した毎日なのだと感じながら,今日も「人に伝わるニュース」を目指し現場を走り回ってこようと思う。

 

山重 明さん

(1982年卒業,ノーザンクロス)

私は,経済学部経営学科を卒業後,政府系金融機関や行政改革推進組織のスタッフとして修業を積み,1987年に株式会社ノーザンクロスを創業しました。以来25年間,北海道の都市や地域の豊かなまちづくりに貢献することを目標に,地域の住民や企業や行政と連携して,様々なまちづくり事業や活動を展開しています。

思い起こすと,私が地域社会の経営やマネジメントに関心を抱き,漠然とですが地域の活性化に役立つ仕事がしたい,そのために将来は自分で組織を立ち上げたい,というイメージをもつようになったのは,経営学科に移行して真野脩先生(故人)と出会ったことがきっかけでした。当時の真野ゼミは,民間企業などの実際的な経営課題を事例として,それぞれの課題をどのように分析・判断し,どのように意思決定を行うか,学生たちで徹底的に議論するケースメソッドを盛んに行っていました。そのような経営の現場の息吹が感じられる実践的な学びを通じて,起業への思いが芽生え,育っていきました。

今日の経済社会は大きな転換期にあります。そうした変化のダイナミズムを身体で感じ,生きた経済・経営を学び,将来の社会と自身のあり方を見つけるには絶好のチャンスです。

 

岩井 尚人さん

(1987年卒業,IEPO:Iwai Environmental Planning Office代表)

経済学部では,経営学のゼミに所属していました。今ではふつうに使われるようになった「経営戦略」という用語ですが,当時はまだ目新しく,ゼミで読んだマイルズ&スノウの『戦略型経営』という文献が,今でも記憶に残っています。

卒業後,電力会社に就職して様々な業務に携わりましたが,転機となったのは1995年に電力各社共同プロジェクトチームメンバーとして関わった地球温暖化の影響調査でした。これがきっかけで環境問題への関心がにわかに高まり,最終的には20年間勤めた会社を円満退社,環境NGOを設立するに至りました。現在は,環境保全活動についての行政や企業への提案活動や,企業・行政・NPOの環境プロジェクトのアドバイス・プランニング・マネジメントを仕事にしています。

今振り返ると,自分が大学で身につけたことは,単なる知識ではなくて,世の中を正しく認識するための大きな「ものの見方・捉え方」だったと思います。経済学部での学びが,自身の人生の可能性を高めるとともに,選択肢を拡げてくれたのではないかと考えています。

 

勝見(旧姓菅原)久里子さん

( 2002年卒業,サントリー)

豊かな自然あふれる大地の中で,全国から集まった学生が各々の意志に誇りを持ち,自分の足で自分のスピードで進んでいる,北大にはそんな雰囲気があります。一言でいうと「自然体」,私はそんな雰囲気の中で送る学生生活が大好きでした。

大学から始めたラクロスに熱中し,早朝から練習,経済学部へ直行し授業へ出て,夜はアルバイトか友人と飲み語らうなど,自分の好きなことに思いっきり時間を費やす毎日でした。経済学部は個人の裁量にまかせる部分が大きいため,勉強・自分のやりたいことにメリハリをつけて取組めたことは私にとって何よりの環境でした。3年生から「多国籍企業論」という国際的な企業行動を研究するゼミに入りました。私達が第一期生として始まったゼミで,アットホームな雰囲気と先生の温かいサポートのもと,自由に議論をしながら学びました。現在グローバル化に関わる仕事をしていますが,その原点はここだったのかもしれないと感じます。

就職してからは,営業企画,人事部,グローバル人事部と様々な仕事をしています。社会人になっても大切なことは,自分の意志を持ち,自分の足で前へ進むこと。おおらかで,でも意志の強い北大生らしく,今後も地に足をつけて一歩ずつ前進していきたいと思います。

 

岸川 雄輝さん

(2008年卒業,三菱商事)

社会で自分がどのように生きていくかを見極めたくて大学を選んだ。私が大学に対して求めていたものは,キャンパスの内外両方で活動する機会を十分に確保出来るかということだった。その点北大経済学部はコントロール出来る時間が多く,最適だった。

学部では国際経営学のゼミに所属し,座学で日系企業,外資系企業の風土など様々な企業とその経営のあり方について学んだ。また,今でも年に一度北海道に集結するかけがえのない友人達にも出会うことが出来た。別々の道で一生懸命に仕事に邁進し,刺激を与えてくれる友人達の存在は今なお,私にとって大きな財産になっている。キャンパスの外では,バックパッカーとして中国・ベトナムを縦断し,欧州・アフリカ地域を20か国近く放浪した。

キャンパスの内外で数多くの挑戦をし,自分と向き合う機会を得たことによって,自分の生き方に対しての見極めを行うことが出来た。世界を舞台に色々なバックボーンを持った人々と共にビジネスを創出し,世の中を変えていく仕事がしたいと思い,総合商社を進路に選んだ。現在,最高に幸せな社会人生活を送れている。大学生活で得た数多くの学びと総合商社の恵まれたリソースを使って,世の中にインパクトを与える仕事を自分の手で生み出していこうと思う。

 

渡辺 栄太朗さん

(2010年卒業,経済産業省)

私が働く中で感じた,北大で身につけておいて良かったスキルは,日本全体の大きな目標のために頑張れる精神です。なかなか感謝の言葉を貰える機会のない仕事ですが,理想の国づくりの為に頑張る力が,私を支えています。この精神は先人達から脈々と北大に受け継がれており,北大の大きな財産の一つです。

私が経産官僚として身につけて良かったスキルはもう一つあります。それは基礎的な経済学の考え方です。私は,経済学とは物事をシンプルに説明するためのツールだと感じています。特に,学部で学ぶ基礎的な経済学は,物事を端的に捉えるために非常に有用です。例えば,経産省を初めとして多くの職場では,短時間でシンプルに説明することが強く求められます。その際に,仮定を置き制約下で簡潔な解を導き出すという考え方は非常に役に立っています。是非,後輩のみなさんも経済学が社会に出ても使える学問であることを噛みしめて,日々の勉学に勤しんで頂けますと幸いです。

群馬県育ちの私は,キャンパスの環境の良さ,北海道という雄大さという漠然としたものに惹かれ,偶然北海道大学経済学部と出会ったのですが,卒業する頃にはほんとうに北大と出会えて良かったと思っています。皆さんも,貴重な出会いを大切にして1日1日の学生生活を過ごしてください。