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北海道大学大学院経済学研究院/経済学院/経済学部

須賀ゼミ [国際経済学]

経済学の思考パターンに議論をのせる

経済学の素養を身に付けること,それが須賀ゼミの目標です。そのために,1年目は主として文献講読を通じて経済学の思考法を学びます。そして,2年目からは各自で決めた研究テーマに取り組み,それを通じて経済学的な思考を実践する能力を養います。教科書に書かれた内容を理解するだけでなく,経済学の思考パターンにのせて議論を展開できるようになること,それがこのゼミの目標です。
1年目の文献講読では,ミクロ経済学やゲーム理論など,いわゆる基礎理論と呼ばれる分野の教科書を輪読します。報告者は担当範囲の内容を要約した配布資料を作り,それに基づいて報告します。報告内容にわかりにくい部分がある場合には,質疑応答を通してゼミ全体で共有し,議論することによって理解を深めます。こうして1年目はプレゼンテーション能力を磨きつつ,基礎理論として体系化された経済学の思考法を学びます。
2年目に入ると卒業論文に取り掛かります。私の専門である国際経済学に分野を限らず,各自が関心のあるテーマに取り組みます。実を言うと,テーマ選び自体は1年目の後半から始めます。文献講読をする傍ら自らが関心のある分野の先行研究を調べ,次第にテーマを絞り込んでいきます。そして,2年目から本格的な研究を始めます。経済学的な視点から問題を設定・分析し,ゼミでの議論を通してさらに研究を深めていきます。最後に卒業論文として研究成果を発表します。
残念ながら,こうして身に付けた経済学的思考が日常生活において直接役立つことはあまりないでしょう。しかし,経済学は,それを学ばなかった場合に比べてより広い視野を与えてくれるはずです。プレゼンテーションや論文執筆で得たノウハウもときには役立つかもしれません。そして何より,「経済学の素養を身に付ける」という目標に向かって仲間と切磋琢磨したゼミでの経験は,その後の社会生活において大きな財産となるでしょう。

須賀 宣仁 准教授

須賀 宣仁 准教授名古屋市出身。1999年富山大学経済学部卒業。2004年名古屋大学大学院経済学研究科博士課程修了。博士(経済学)。2006年より北海道大学大学院経済学研究科助教授。近著に“Trade and the Environment: Spatial Separation under Product Differentiation”, co-authored with Makoto Tawada, The International Economy, 14, pp. 95-112, 2010.