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北海道大学大学院経済学研究院/経済学院/経済学部

吉見ゼミ [会計学]

会計の”今”に個性と情熱で挑む

私の専門は会計学です。といっても,一般にはなかなかイメージがわきにくい学問かもしれません。お金の計算ばかりしている,というイメージがあるかも。しかし,実際はそうではありません。

お金は,経済にとっては人体の「血」にあたるものです。お金の流れを追えば,経済の動きも,あるいは企業経営の動きもみることができます。これを利用して,お金の流れから経済や経営の動きをみるのが会計学ということになります。その意味では,お金のことだけを知っていても会計学がわかるわけではありません。
昔,私は自分の先生から,「会計学は雑学だよ」といわれたことがあります。そのときはよく意味がわからなかったのですが,つまりは,会計学のまわりにある様々な社会現象に関心を持たないと会計学はわからないよ,ということだったのですね。それを正直に守っているわけではありませんが,実は私も会計学以外(?)のいろいろなものに関心をもって首を突っ込んでいます。
そのうち代表的なのはLRTでしょうか。LRTとは,路面電車のような小型の鉄道のことで,経済的で環境にやさしい未来の都市交通と考えられています。要は鉄道好きがこうじて,ボランティアの市民団体をつくったりしたところから始まったのですが,今ではLRTや北海道新幹線の問題などで,意見を求められることも多くなりました。この面では,実は私は会計学が専門だって知らない人もいるのではないかな。
大学で勉強しようとするみなさんには,あまり専門に凝り固まらずに,広い視野で様々なものに関心を持つことを薦めたいですね。まったく関係のないものごとのようにおもえたことが,意外に関連していたり,発想のヒントになってくれることがあります。
北大は「総合大学」ですから,同じキャンパスに様々な関心を持つ人が同居しています。それらに触れることができる機会が与えられているのは,この大学の大きな魅力です。
意外に聞こえるかもしれませんが,私にとって会計学はその真ん中にあって,様々な物事をみわたすツール(道具)になってくれています。

吉見 宏 教授

吉見 宏 教授長崎市出身。1985年九州大学経済学部卒業。 同大学大学院経済学研究科修士課程を経て,同研究科博士課程単位取得退学。博士(経営学)。 1991年北海道大学経済学部講師,2004年より現職。 主著に『企業不正と監査』,『監査期待ギャップ論』など。