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尾近裕幸・橋本努編


『オーストリア学派の経済学 体系的序説』


日本経済評論社

 


目次

 

 

まえがき  i

 

序 章  「オーストリア学派経済学」の系譜・・・・・・・・‥‥‥‥‥‥尾近裕幸  1

1 はじめに  1

2 「オーストリア」学派の誕生  2

3 第1次世界大戦前のオーストリア学派経済学  10

4 両大戦間期のオーストリア学派経済学  14

5 社会主義経済計算論争と「オーストリア学派経済学」  23

6 オーストリア学派経済学の「再生」  26

7 おわりに

 

 

第T部  オーストリア学派の巨匠たち

 

第1章  カール・メンガー・・・・・・・‥‥‥‥・・・‥‥‥‥東清二郎・池田幸弘  2

1 人と業績  39

2 『国民経済学原理』の理論内容  44

3 メンガーの方法論  52

4 メンガーの貨幣理論と貨幣国定説  60

 

第2章  オイゲン・ベーム=バヴェルク・・・・・・・・・・‥‥‥‥‥‥・・塘茂樹  63

1 人と業績  63

2 ベームの主要経済学説の形成  70

3 実務家ベーム  79

4 オーストリア学派経済学の流布  83

 

第3章  ルードウィッヒ・フォン・ミーゼス・・・・・‥‥‥‥・尾近裕幸・橋本努  89

1 人と業績  89

2 経済学方法論  94

3 経済学の基礎  97

4 貨幣理論と景気循環理論  103

5 社会主義・干渉主義批判  109

 

第4章  フリードリッヒ・ハイエク・・・・・・・・‥‥‥‥‥・江頭進・中村秀一  115

1 人と業績  115

2 経済理論と金融制度論  118

3 方法論の変遷  122

4 自主的秩序としての市場秩序  128

5 社会主義・設計主義批判  134

6 社会的正義(福祉国家)批判  139

7 自由社会の擁護  142

 

 

第U部  現代におけるオーストリア学派の展開

  

第5章    経済学方法論――メンガー、ミーゼス、ハイエク、マハループ――・・・・・橋本努・レスリー・ウェッブ  151

1 はじめに  151

2 メンガーの方法論  152

3 ミーゼスの方法論  156

4 ハイエクの方法論  161

5 マハループの方法論  169

6 おわりに――オーストリア学派方法論の意義  173

 

第6章  経済計算論争――ラヴォイ――‥・・・・・・・・・・・・・・・・‥尾近裕幸  175

1 はじめに  175

2 社会主義経済計算論争とラヴォイの研究  177

3 経済計算論争の「代替的解釈」  181

4 オーストリア学派経済学のパラダイム  190

5 「知識問題」の広い射程  195

6 まとめ  197

 

第7章 知識論――リッツォ――・・・・・・・・・‥‥‥‥‥・・・・・・・・‥橋本努  199

1 はじめに  199

2 主観主義  200

3 時間論  208

4 真の不確実性  211

5 知識と競争  215

6 おわりに――解釈学的経済学に向けて――  220

 

第8章 フリーバンキング論――ホワイト、セルジン――・・・・・・・・・・・・・・・池田幸弘  223

1 はじめに  223

2 金融政策にかんする諸見解  224

3 ハイエクの『貨幣発行自由化論』  227

4 ホワイトの金融史研究  230

5 ホワイトとセルジンの貨幣理論  233

6 おわりに  242

 

第9章 市場プロセス論――カーズナー、ラックマン――・・・・・・・・・橋本努  245

1 はじめに  245

2 一般均衡分析  247

3 市場プロセス  252

4 規範的含意  262

5 おわりに  267

 

10章  企業家論――カーズナー、ハーパー――・・・・・・・・・・・・・江頭進  271

1 はじめに  271

2 オーストリア学派の企業家論  273

3 ネオ・オーストリア学派から見た産業組織論  283

4 おわりに――ネオ・オーストリア学派の企業家論の課題――  290

 

第11章       ゲーム理論――モルゲンシュテルン――・・・・・・・・・・・・中山智香子  293

1 はじめに  293

2 ゲーム理論  295

3 モルゲンシュテルン  301

4 モルゲンシュテルンの経済学ビジョン  305

5 モルゲンシュテルンと『ゲームの理論と経済行動』  311

6 おわりに  315

        補論  315


12章  景気循環論――ギャリソン――・・・・・・・・尾近裕幸  317

1 はじめに  317

2 ギャリソンと『時間と貨幣――資本構造のマクロ経済学――』への道  319

3 オーストリア学派のマクロ経済学(1)――方法論的特徴と基礎的分析概念――  322

4 オーストリア学派のマクロ経済学(2)――持続可能な成長――  331

5 オーストリア学派景気循環理論――持続不可能なにわか景気の発生と景気後退の必然性――  337

6 おわりに   343

 

13章  新自由主義――カーズナー、ロスバード――・・・・・・・・・・・・・・東清二郎  345

1 はじめに  345

2 歴史の中の新自由主義  346

3 自由主義の諸類型  351

4 ロスバードと個人主義的無政府主義  355

5 カーズナーの正義論  360

6 おわりに  364

 

終章  オーストリア学派経済学とは何か――理解と発展のために――・・・・・・・・橋本努  367

1 はじめに  367

2 「オーストリア学派」の5類型  367

3 オーストリア学派を学ぶための読書案内  371

4 「オーストリア」・「学派」の意義  373

5 展望  379

 

文献案内 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥         井上一夫  353

あとがき  395

索引  397