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留学記

 

唐 恵

修士一年生 経済思想史専攻

中国語版

201105

 

 


 

 小さい頃から、両親は仕事の関係で、あまり私と一緒に過ごすことができませんでした。それゆえ、私は一人で部屋で本を読むことが一番好きでした。古今東西、本に様々な知識を教えてもらいました。もしかするとこの頃から、「本」は生涯の師匠だったと言えるかもしれません。

 

 2008年、大学生活の終わる前2ヶ月、卒業旅行として、大学時代の一人親友と一緒に中国四川に行きました。しかし四川に到着後してから三時間後に、四川大震災が発生しました。四川に滞在した三日間の経験によって、私は、また自分の人生を考え始めました。これも、日本へ留学のきっかけの一つになりました。

 

人の命は短くて脆いものです。そしてこの有限な時間の中で、私はもっと見たくて、もっと聞きたくて、もっとことを知りたいと望んでいます。

 

なぜ日本に来るかというと、まず小さいころから日本文化に接して、日本に対して大きな好奇心を持っています。それから大学の時、偶然にアメリカの文化人類学者ルース・ベネディクトが書いた本――『菊と刀』を読みました。この本には、日本人の矛盾した性格や人生観や世界観など色々論述されていました。これを読んで、日本民族はどんな人種か、日本という国はどんなところか自分の目で確かめたいと思いました。

 

そのように考えてから、私はインターネットで日本の大学の入学情報を調べはじめました。日本の大学院入学試験は日本で行うから、先に研究生として日本に来るしか方法がないということが分かりました。

 

そして日本の大学の情報を検索した時、北海道大学の橋本努先生のホームページを見ました。先生の研究領域に対して非常に興味を持って、そこで先生へメールを送って、ぜひ先生のもとで勉強したいと自分の要望を表明しました。有難いことに、先生は私を留学生として受け入れました。これで、残りのは日本へ留学の手続きになりました

 

2009年3月末、私は札幌の土地に辿り着きました。

 

新しい環境と生活、そして中国と日本の大学の授業は大変違うので、もっと勉強しなければならなりませんでした。最初は本当に大変でした。私は大分時間かかって、ようやく慣れになりました。でも、一年目の時、私は体調を崩したせいで、試験に参加できませんでした。残念ながら、一年待ちました。

 

ついに、今年の4月、私は北海道大学大学院経済研究科に入学できました。これから、北大の院生として、目標に向かって一生懸命勉強します。