労働経済学(経済学部)
労働経済学の授業でイクメン・イクボスセミナー 「教えて!イクメンの星 育児休業の取り方・過ごし方」を実施しました(2023年10月18日)
イクメン・イクボスセミナー 「教えて!イクメンの星 育児休業の取り方・過ごし方」開催報告 2023年10月18日
今回は、2021年夏に続き2回目の開催です。2年前から現在までに、産後パパ育休が導入されたり、育休取得を後押しする個別企業の制度も増えているなど、男性育休取得の環境もかなり変わっているかもしれないなかでの開催でした。 まず、社会保険労務士の宮木公平先生から、育休の制度・育休取得の現状・夫婦で育休をとるタイミングのモデル・男性育休取得のメリット・等々に関して、制度の内容について、また統計データを用いながら、ご講演をいただきました。 続いて、イクメンの星の渡辺さんから、ご自身の体験談のお話がありました。育休を取ったきっかけは、世の中をこれで変えようという意識があったというよりも、一部は偶然によるものだったそうです。それまでしたことのなかった家事(たとえば料理)に失敗したこと、子どもを連れてスーパーに行くと、男性が平日の昼間にスーパーにいることに対して周囲は違和感を感じていそうにみえたこと、公園に行くと母親と子どもで来ている人たちの輪に最初は入りづらかったこと、など、10年以上前の実感のこもった体験が説明されました。そんなとき、パートナー(妻)からの、「あなたが子どもをみていると思えるから私は働くことができる」ということばで、ご自分のしていることの意義をポジティブに考えるようになった、とのことでした。ワーク・ライフ・バランスというけれど、「バランス」という形で天秤にかけるのではなく、「ワーク・ライフ・シナジー」、つまり、家庭・育児の活動をすることで、仕事にもよい影響がある、というふうに考えるのがよいのではないか、というご説明もありました。 育休取得によって勤務評価はどうなるか、について質問したところ、育児・介護休業法で不利益取り扱いは禁止されていること、また、実際に上司が育休を取った部下を評価する場合であっても、仕事に来ている日数や時間が短くてもよい成果を出していれば高い評価をつけていること、が紹介されました。また、より長期的に、昇進に影響が出るか、という質問に対しては、男性育休取得者で昇進が遅れている人はこれまでみたことがない、というコメントがありました。それに対しては、女性については育休取得によって昇進が遅れたことも過去にはあったのではないか、との議論も出ました。 受講生からは、公務員の育休取得状況はどうか、育休や子育てを支援するための施策は諸外国の事例・しくみを参考にして導入できるのか、ごく最近は女性の育休取得率が下がっているのはなぜなのか、などの質問が出されました。 多くの受講生が参加した、大変充実した内容のセミナーになりました。労働経済学の授業でイクメンの星セミナーを実施しました(2021年8月2日)
イクメンの星セミナー 「教えて!イクメンの星 育児休業はどうして取るの?」開催報告
先の週末に、2020年度の男性の育児休業取得率が12.65%であったことが報告されたばかりでしたが、そのように社会の関心も高い中での、セミナーの開催になりました。 まず、社会保険労務士の宮木公平先生から、育休の制度・育休取得の現状・育休についての意識・男性育休取得のメリット・等々に関して、さまざまな統計データからご説明をいただきました。さらに、来年以降施行になる予定の改正育休法の内容についても、詳しい内容を説明していただきました。 続いて、イクメンの星の福井聡さんから、ご自身の体験談のお話がありました。育休をとる前は、(1)男性に育児家事はできるのか?(2)出世競争に取り残されるのではないか?との不安があったそうですが、結果的にはどちらも解消されたそうです。具体的には、(1)家事・育児のスキルは大幅に向上した、(2)会社の評価システムも育休取得者に不利なものではなかった、(3)イクメンの星に選定されたり、教科書で取り上げられるなど、社会から評価される貢献ができた、(4)育休をとらなければできなかったであろう地域コミュニティとのつながりができた、などのメリットがあったとのことです。 その後、育休取得によってキャリアはどう影響を受けると思われるか、改正育休法での「事業主による意思確認」はどのように運用することになりそうか、育休は夫婦でどのようなタイミングでどんな長さを取るのがいいのか、育休が終了したのちの短時間勤務の期間の職務評価の在り方について課題が出てきていること、などについて、質疑応答が行われました。 男性の育休取得というタイムリーなトピックに関する、大変充実した内容のセミナーになりました。
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